チェコ探訪
街フォト
チャーミングな街かど
チェコで街歩きをすると、あちこちに目を奪われて、なかなか前へ進めません。カメラを覗けば、どこも絵になるアングルばかり。でも、くれぐれも足元にはお気をつけて。
世界遺産の街へ行かなくても、十分かわいい街並。 ここ数年、あちこちで街の修復がすすみ、 「こんな色だったの!!」と驚くばかり。グレーの石積み だと思っていたら、高圧洗浄されてベージューの石が表われたり、 どんよりしていた壁の絵も、描き直されたら、まぁ綺麗! | ||
おとぎ話のプロローグのよう。 | ||
夕暮れ時、オレンジ色の街灯がぼんやり灯る。 余計なものが見えなくなると、昼間より、さらにいい雰囲気に。 石畳を歩く靴音がコツコツ響き、家路を急ぎたくなります。 | ||
公園の芝生の間に、小さな白いお花がたくさん咲いていました。 チェコの春は、草も木も、白い花がいっせいに咲きます。その中に、黄色いレンギョウがあざやかなこと。 | ||
歩道の石畳が3色でデザインされ、街灯が連なった、すてきな通り。 この先は、お城の向こう側、ちょっと穴場の地区。古い佇まいが残り、絵に描かれていることも。 ただ谷底なので、急坂、急階段を覚悟!しなければなりません。 | ||
いつの間にか、なくなっていた古道具屋さん。。 お店のおじさんに、「ヤポンカ(日本人)~」と髪をなでられた。 私のこと、さぞや若く見てくれたのでしょう。 「おじさん、手きれい?!」…。 | ||
なんて、かわいいポスター!!チェコはサイクリングがさかんなようで、地方へ行くと、よく集団と出会います。 | ||
西日が斜めに射して、壁の色が冴える。 世界遺産の“聖三位一体の像”。大きいです。 | ||
真っ白い壁の、こんな建物も素敵。 | ||
複雑に入り組んだ、オレンジ色の屋根。 | ||
これは一体何だろう!? 私の認識の範囲を超えた、教会でした。 ちょうど、飛行船が飛んで来たので、パチリ。 プラハには、近代のモダン建築かと思えば、そうではない建築がたくさんあります。チェコ人って、昔から前衛的なんですね~。 | ||
庭のすみに、こんな塀を作りたい。 | 魅力的な路地。 | 葉っぱ型のアイアン装飾がついた 教会“裏”の木の扉。このドア欲しい! |
シュコダかな? 最近はだいぶ少なくなりましたが、こんなレトロな車がとっても、いとおしい。 以前は、小型車に荷車を連結して走っている車もよく見かけました。 とってもいい考えだと、ホームセンター常連の私は思うのです。車は汚れないし、小型車でもいっぱい運べるし。 | ||
屋根の汚れ具合、壁のむら加減、雨どいの古び、街灯、むこうの木まで、 ベストマッチ!! | ||
レンガ積みに、木造の小屋をかけて屋根をつくるのが、チェコの家のきほん。 小さく連続させたら、鉛筆の先みたい。 | ||
アールヌーボ様式の、とっても素敵な橋の柱の上に、いるんです。 下からでは、よく見えないんです。 丘のうえから、望遠レンズで見てあげて。 |
- 2021.11.13
- 18:14
チェコ いろいろな門
ブラーナ コレクション
実店舗の店名「コウゼルナー・ブラーナ」とは、チェコ語で “魔法にかけられた門” という意味です。 | |
チェコには、城壁に守られていた姿を、今にとどめている街がいくつもあります。そんな街は日本人の私の目に、とても神秘的に映ります。 よそ者を寄せ付けない閉鎖的な印象の高い壁。でも、その門をくぐると、内側は広場を中心に迷路のように路地がめぐり、当時の人々の活気に満ちた、豊かな暮らしぶりが想像されます。 門の「内」と「外」、その印象の落差に“魔法”という言葉をあてて付けた名前です。 | |
そんなイメージから始まった、“ブラーナ”。初めは、裏庭の小さな門ぐらいのイメージだったのですが、チェコのブラーナ(門)をくぐるたび、その不思議な雰囲気に魅かれ、大きな門を開くことにしました。 不思議な門をくぐって、日常とは違った~お買い物を楽しんで下さいね♪という意味なんです。 |
店名にちなんで、チェコのいろいろなブラーナ(門)を撮ってきました。 お城へと続く門、教会の裏門、邸宅の門・・・。強固な守り、威厳あふれるもの、華麗な装飾等、門もいろいろありますね。門に限らず、街の建物の入り口も、概して重厚な面持ちです。大きな彫刻やレリーフが頭の上を飾り、下を歩く時、落ちてはこないかと、実はちょっと気になります。 | ||
城壁も残るこの街は、丘の上にありました。 急な坂道を、やっとの思いで登りきり、門をくぐって路地をぬけると、パッと開けて、広場にたどり着く。 今は、城壁の外にも街が広がっていますが、むかしの様子が想像できます。そう、絵本や映画でみる、ギーっと門が開くと、ガヤガヤとした街の喧騒が聴こえ、たくさんの人がごった返して歩いている、感じ。 この門も、きっと、とても重要な役目を果たしていたのでしょうね。 |
- 2021.11.13
- 18:14
チェコ食事事情
食べる!飲む!チェコ
「チェコ料理って??」
聞いたこともない方がほとんどでしょう。でも、日本人の口に合う、違和感のないお料理だと思います。
私の印象は、「豚肉」、「じゃがいも」、「塩」。
味付けはシンプルで、奇抜すぎて食べられない!なんて事は今までありません。塩味さえ控えれば、現代の日本の家庭でも食べているようなメニューです。
そして忘れてはならないのが、ビール!!
ビールの消費量が世界一だそうです。良質なホップから作られるビールは最高!
さぁ、召し上がれ♪
チェコで買うミネラルウォーターは、“炭酸入り”と“炭酸なし”があります。
わからなくなった時は、近くの人にジェスチャーしながら、「シュワッ、シュワ~ッ?」と聞くと、変な顔をしながらも、うなずいたりして教えてくれます。
赤ちゃんにもOKという表示のものもあり、それを買うと、日本のお水の感覚で飲めます。硬度とか、そういう問題でしょう。
この中では、真ん中の「natura」がまろやかで美味しく飲めました。
メジャーなお水の「MATTONI」の看板。
野っ原の真ん中では、と~っても効果的な広告です。
旧社会主義国なので、かつては広告は少なかったのですが、近年、急速に増えています。のどかな野原の景色も、美しい装飾にあふれた街並みも、広告に埋もれていくのが残念。。
ある日の夕食。
旧市街広場の裏手にある老舗ハム店(といっても、普通の“町のハム屋さん”)で買ってきたハムと、豚肉のゼリーよせ。あとはチーズ、パンとパプリカ、ラディッシュ…と、モラビア地方の白ワイン。
買い付け中は、こうして買ってきたものを宿で食べることが多いです。近くの八百屋さんで買ったお野菜を洗って、チーズをちらしてチーン!が、定番。
蚤の市にて。
おいしそう??? 色が…と、思いながらもチャレンジ。
「ソーセージ1本+スライスしたパン2枚」が基本らしい。まわりの人にならって、パンでソーセージを挟み、がぶりっ。その瞬間!ソーセージの肉汁が、私の着ていた、この旅のために新しく買ったダウンに飛んできたのでした。よりによって、気にかかっていた“オレンジ色”の肉汁が…。巷より高いのに、想像通りの、オレンジ色のソーセージの味だし、Wショックで宿へ帰り、洗面所で必死に洗いました。
チェコだからといって、どこでも絶品のソーセージというわけではないことを知った日。
プラハ中心部で開かれる青空市。
午後からは、お土産物屋さんに替わります。
重厚な建物の間に、いきなり庶民の日常がある、不釣合いな光景がおもしろい。
でも、修繕中の建物を見ると、外見が重厚でも、中はボロボロということもあるようです。木造住宅に住んでいると、プラハの建物なんてみんなゴージャスに見えてしまいます。
レストラン
<スモークポークネック>
キャベツの酢漬け、じゃがいものクネドリーキ添え。
チェコ料理の定番 <グラーシュ>
グラーシュは牛肉の煮込み。お肉はトロトロに小さくなっています。じっくり煮込んだソースを味わうものなのでしょう。クネドリーキが添えられます。
クネドリーキとは、小麦粉やじゃがいもで作る、“ゆでパン”もしくは“ゆで団子”のようなもの。濃い目のソースによく合い、腹持ちも抜群です。
<牛ヒレ肉のクリーム煮>
こちらもお肉は少しです。足りない?と思っても、全部食べるとお腹一杯になります。根菜類がとろけるまで煮込まれているそうです。
白ぼやけして地味~なかんじですが、クリームや少し酸味のあるジャムが添えられたりしすると、見た目も味も、アクセントがつきます。
画像が暗いのは、チェコのレストランが暗いからです。料理なんて、よく見えないぐらい暗いんです。
知っているメニューは限られているので、何が出てくるか分からす、適当に頼んでみたりもします。
禁煙だからと勧められて行ったレストラン。
ろうそくの揺れるムーディーな店内に、きれいに盛り付けされたお皿。
チェコは禁煙が進んでいないうえ、古い建物なので排煙設備もままならず、レストランはタバコの煙で真っ白になっている事もしばしば。高い天井を利用したロフトのような席にすわった時は、立ちのぼった煙が上に溜まり、火事場で食べているようでした。
見た目は悪いけど、<ひき肉ロール>
チェコ料理は、味付けもシンプルなので、“どこかで食べたような”お料理です。
奥は、<豚ひざのロースト> 骨付き
なんと!ナイフが突き刺さって運ばれてきました。
手前は、<ミックスミート>
お肉の炒めもの。中華っぽい味でした。
豚料理は、いろいろな部位があります。
とあるレストランで、ウェイターが「今日は“スネ”が無いから“あばら”でいいか?」って、さっぱり食べたいのに全然違うでしょ!とチェコ語で言えないので、「ano(OK)♪」
メニューの左の数字は→→「肉の重さ」です。わかりやすい!
200g、200g、150g、150g…。
骨付きだと1kg、2kgなんてことに、なります。
そのほか、ベジタリアン料理もおすすめ。結構おいしいと気付いてから、お肉ばかりでつらくなると食べます。チーズ味やリゾットなど、ほっとします。
メインのボリュームがあるので、いつもデザートにたどりつきません。
この日は、新しくできたビール醸造所の直営店で、いい気分になった勢いで注文してみたら、すごいものが出てきました。まるごとラズベリーのソースを、かけるすき間がありませんが・・・゜
めったにない事ですが、すてきなレストランで遅いランチ。
プラハ城の裏手にある、「金色の梨」という名前のレストラン U zlate hrusky
待望のうさぎ肉!なのですが、こんなにお上品にパイ包みにされていました。「うざぎ」が通じず、頭に手で耳をつけて注文しました。ず~と以前、ほかのレストランで食べたウサギのローストは、骨付き&毛付きだったので、「気持ち悪い」という言葉は忘れる事にして、と~ってもワイルドに食べたものでした。
プラハのカフェ
Cafe Imperial カフェ インペリアル
洗練された美しさ、華やからしき頃のプラハがそこにあります。
以前は、外壁がすす汚れ、ウインドウいっぱいの大きさの、帽子をかぶった紳士のイラストがありました。それはそれでプラハっぽく、今度入ってみようと興味を持っていました。ところがいざ行ってみると、修復中になっており、また次の時に通りかかっても、まだ修復中だったのです。
なんと2年をかけて、細かいモザイクを修復したとの事。淡い光に包まれるような、人を夢見心地にさせる見事な空間です。
このカフェは、前日の残りのドーナツをお客に投げていい(有料)~とかいう変な習慣があり、コーヒーを頼むとドーナツがついてきます。ドーナツの味は普通。華やかな内装とは、まったくそぐわない変な習慣が今も続いているのでしょうか?
CAFE SAVOY カフェ サヴォイ
このカフェはヴルタヴァ川にかかる橋の近くで、建物の前に木立もあり、そこだけ瀟洒な雰囲気が漂っています。そして店内のインテリアがとても素敵なんです。天井画、壁面装飾、上品に金色が使われて、陽がたっぷり差し込む明るい店内です。
チェコではトルコ式にコーヒーを飲むのが一般的です。
ジェスバという小さな銅鍋に粉末状に挽いたコーヒーを入れ、直接煮出します。少し置いて、粉が沈んだところで、上澄みを飲みます。どうやって淹れているのかと、席を立って見に行ってみたところ、火鉢のような中にこの小さなお鍋を入れて沸かしていました。
でも、ふつうは、こうしてカップに直接、粉が入れられ、熱湯が注がれて出されます。
この縦長のグラスは、粉が下の方に沈んでくれ、また沈み具合がみえ、飲み時が分かります。グラスでコーヒーなんて慣れませんが、たいへん都合の良いグラスだということに納得です。
上のコーヒーと同じグラスに入った、フルーツティー。
紅茶とミックスだと思われる方が多いのですが、茶葉は入っていないなので、色がとてもきれいです。少々すっぱくて、お砂糖を入れると、劇的にまろやかになります。
レトナー公園にある、パヴィリオンのレストラン
プラハを一望できる絶好の場所にあります。松の垂れ具合もいい感じなんです。ある時から、フォーマルな雰囲気になったので、カフェのみの利用がOKかは未確認です。いつもカジュアルな格好なので、入りづらいのです。オープンエアだったところに囲いができていました。冬仕様である事を祈ります。
丘の上の、風がぬける~感じがとてもよいので。
チェコビール
チェコは何が美味しい?と聞かれれば、間違いなく「ビール!」。
というと大のビール好きのようですが、私は普段、ほとんどビールは飲みません。チェコに行った時だけ飲みます。理由は1つ、おいしいから。
ピルスナービール発祥の地、 プルゼニュのビール醸造所。
新しい案内所もでき、見学ツアーも整えられている。
the Pilsner Urquell brewery
蒸し暑~い発酵室から、寒~い貯蔵庫まで、案内のお姉さんがジャンバーを手に持っていた理由が分かりました。
最後には大きな樽から直接注いだビールを試飲できるスペシャル特典があります。
各自にプラスチックカップが配られるのですが、カップの大きさが大小用意されています。こんな所に見学に来る人達ですから、そりゃぁ皆さん大カップを選びますよね。私はこの樽をカメラに収めねば!と暗がりの中で四苦八苦していたら、小カップしか残っていないんです。「そんなぁ~!!」 すると案内のお姉さんは、ちゃっかり大カップで飲んでいるではありませんか!!
お客より先に飲んでいる…というより、案内しながら従業員が飲む=それが“チェコ”と思ったら文句はありません。。
案内係のお姉さん達は美女揃い。きっとビールが飲める、おいしいアルバイトなのでしょうね。
黄金色のビールと、黒ビール。
普通、黙っていると500mlのビールが出てきます。少なくていい時は、「小さいの」と言わないといけません。おいしいので、結構飲めてしまうものですが。
梱包で使ったチェコの新聞紙を広げていたら、飲み物のカロリーと思われる数字が書かれた記事がありました。好んで飲んでいたいた黒ビールが、なんと1,100キロカロリー!!どうりで、昼食もそこそこに、1日中歩き廻っているのに、ちっとも痩せない理由はこれでした。
チェコでビールを飲むには、ビアホール、レストラン、カフェなど。
ビアホールほど大きくもなく、居酒屋とも少し違う酒場がある。おつまみもあるが、だいたい皆さんビールしか飲んでいない、そんな酒場。
かなり前ですが、女優の緒川たまきさんが“道浪漫”という番組でチェコを訪れ、酒場に入り、「私のような小娘の来る所ではない、おじさんの巣窟」と表現していました。
チェコは全国各地に、ご当地ビールがたくさんあります。行った先々で、その土地のビールを飲む、ビール制覇の旅もできそうです。
失礼!くぅ~っと一杯いってます。
カメラを意識して、通ぶった態度で飲んでいるつもり…。
地元の人が行く酒場は、入り口のカウンターで大きな男性陣が立ち飲みしているので、ちょっと恐る恐る入ります。ビールを注いでいる店員に鋭い目で見られても、ウェイターにそっけなくされても、この味のためには!入るでしょう。
番外編 : ワイン
10月頃、まだ発酵途中の新酒ブルチャークが街に出回ります。店先で売る人、ブルチャークの入ったプラスチックの樽を担いで運んでいる人を、度々見かけました。そこで広場のカフェで注文。
お世辞にもきれいとは言えない見た目。味を表現してしまえば、すっぱい濁ったぶどうジュースです。出来損ないのどぶろく。。まだ出来上がっていないのですから当たり前。
これをチェコの人は、楽しみにしているそうです。初物♪ですからね。
- 2021.11.13
- 18:14
買い付け旅
東欧チェコを歩いて見つけた!アンティーク
チェコは、バス網が発達しているので、地方の街へは、電車で行くより、長距離バスの方が手っ取り早い、移動手段です。
最近では、きれいなベンツのバスも運行しています。
若いお姉さんが飲み物をサービスしてくれて、新聞・雑誌も配られます。
「やっぱり、きれいなバスの方がいい」と思いながら、いつものバスターミナルの、いつのもチケット売り場へ。
バス会社を指定すると、「ない!」と言われ、仕方なく売り場のおばさんの言いなりでチケットを購入。
腑に落ちないまま、ターミナルへ行くと、じゃ~んとばかりに、真新しいチケット売り場が!!そのバス会社専用の売り場ができていたらしく、賑わいをみせておりました。どおりで向こうの売り場がすいていたはず。。
でも、古い建物の中のノスタルジックなチケット売り場は、いかにも東欧らしく、なかなか捨て難い雰囲気でもあります。そして私の乗るバスは、昔ながらの、「日本になくなったよなぁ~」という感じのこちらもノスタルジックなバス。
長距離にはつらい硬い座席だけど、今日のドライバーは運転が超荒いけど、そのうち無くなってしまうだろうと思うと、
満喫しておこう!!ノスタルジーなバスの旅
アンティークの買い付けと言えば、定番は蚤の市。
ですが、チェコには蚤の市は多くありません。
その代わり、古道具屋さんから高級アンティークショップまで、古いものを売るお店が、どの街にも1つはあるのです。
人々の暮らしに、リサイクルが根付いているのですね。そう、古着屋さんも、古本屋さんも、もちろんあります。
ブラーナ店主は、そんなお店を1件1件まわって、買い付けをしています。
でも、チェコのアンティークショップは、決してブラーナと同じ雰囲気では、ありません。
チェコには、可愛らしいものも多いですが、斬新な配色や、アバンギャルドな雰囲気のものも結構多くあります。またハプスブルグ帝国時代の華やかなものと、社会主義時代の無機質な印象のものとが入り交じっています。
ブラーナは、チェコ各地の数あるショップを訪れ、数ある品の中から、日本のインテリアをイメージしながら、選び出しています。
ブラーナ独特の、チェコの雰囲気を表わしていきたいと思っています。
心と、箱の準備♪
プラハに着くと、まず行く場所。街を一望できる丘の上。
「プラハに来たぞ!」と体で感じ、
「よ~し、集めるぞ~!!」と覚悟をきめる。
そして帰りに、ビールを飲んで、体中をチェコモードに切り替える。
明日から、頑張ろう!!
チェコでの最重要課題、バナナ箱集め。
日本への荷造りに欠かせない。
ある朝、八百屋の前にトラックが止まり、大量のバナナが荷降ろしされた。
心躍らせながら、「バナナ箱ありますか?」
ベトナム人のお兄さんは「ない」と首を振る。
え~、いっぱいあるじゃない、と指差すと、ニヤニヤしながら首を振る。
どうやらまだ箱から出さない様子。
残念がっていると、毎日、箱をくれと言いに来る変な東洋人を哀れに思ったのか、手招きされて店の奥へと連れて行かれた。
大丈夫かしらと警戒していると、案内されたのは空き箱が山積みされた小さな部屋。
確かにバナナの箱はないけれど、補強用に使えそうな箱がたくさん!!
ヨーロッパの国で、同じ容姿を持ったアジア人は、とても親しみを感じます。チェコは社会主義国だった為、中国、ベトナムの移民が多く住んでいます。野菜をあまり食べないチェコ人社会の中で、中国、ベトナム人の扱う野菜は新鮮で豊富な品揃えです。私がいつも行く八百屋さんも、ベトナム人経営の商店なのです。
目方を量りながら、レジ打ちされていく値段は、あっているのか、まちがっているか、よく分からないのですが、その早業は、よっ東洋人!と声を掛けたくなります。
異国の地で、どうしてそれが出来ないのか?と、不思議にすら思う色々な状況の中で、東洋人の勤勉さと、器用さを、まじまじと感じることが多いです。
アンティークショップめぐり
チェコのお店は、レジカウンターの後ろの棚にも、商品がたくさん並んでいます。
旧来の販売方式の名残りでしょう。昔は指差しして「それを見せて」と、やりとりしていたのでしょうね。
奥の奥まで、隅の隅まで、首をのばして探しています。
半地下のこのお店、私があれやこれやとカウンターに並べ出したら、お店の入り口の鍵を閉めてしまいました。それも鉄格子!(←チェコではよくあります)
ほかのお客さんと、ごちゃごちゃにならないように区切りをつけたようです。
気付いた時には、外で、次のお客さんが静かに待っていました。
チェコ人は日本人に負けず劣らず、我慢強く行列に並びます。
一方で、もし店側が悪さしたら、私も外へ逃げらませんね...。--;
直接アンティークディーラーさんから仕入れることも。
知人のアンティーク家具のお店をお借りして。
まだ新規開店準備中でしたが、感じの良い家具がまわりにあって、
そちらにも目がいってしまします。
何の風景かおわかりになりますか?
チェコの郊外で開かれた蚤の市です。
ゆる~い感じで始まります。
市特有の、「明るい」、「活気に満ちた」、という言葉はどこへやら??
民主化して20年が過ぎ、街の様子もだいぶ変わりつつあります。
世界遺産の街プラハは一等地です。馴染みのお店も、穴場と思ったお店も、次回行ってみると無くなっていることが多くなりました。
「安い!?」と思ったお店は、閉店前の整理だったのね、という事も。
以前は、街の中心、旧市街広場のまわりでさえも、社会主義っぽいお土産屋さんや、埃っぽい古道具屋さん、電気屋なのにボヘミアングラスのアンティークを売っていたりと、何だかわけの分からないようなお店があり、路地裏を歩くのがとても楽しかったのですが、今は小奇麗なお店が増えました。
ご旅行でプラハを訪れ、アンティークを探したいと、お思いになる方もいらっしゃるでしょう。
でも、1~2日のプラハ滞在で、アンティークショップに行っていては勿体ないですよ。プラハは街全体が世界遺産。
見所満載、少しでも長く、多く、街を体感して下さいね。
- 2021.11.13
- 18:13
プラハ観光案内
迷宮のプラハには、何がある!?
馴染みの少ないチェコ、プラハ。どんな所?何が有名? ブラーナの独自目線で、百搭の街プラハをご案内致しましょう。
チェコの歴史を見守ってきた、旧市街広場
世界遺産「プラハ歴史地区」の一部としてしていされている広場です。
まるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚える、ヨーロッパらしい広場です。時代を追うように、さまざまな建物が広場を囲みます。カラフルな壁画、ゴシック様式のアーケード、美しい飾り屋根・・・。
ここで見るべきは「石の鐘の家」。
この広場で、最も古い建物です。改築部分を剥がしていったら、こんなに古い壁が出てきた!というもの。13世紀ですから、地味な石の壁に、小さな石の鐘がついているだけなのですが、素朴ないにしえのヨーロッパを感じましょう♪
そして、天文時計。
ちょっとかっこいい!!文字盤の上に、毎正時に動くキリスト十二使徒のからくりがあります。
からくりを見ようと待ち構える観光客で、観光シーズンは通りをふさぐほど、観光客で溢れかえるスポットです。
十二使徒が順番に窓からのぞき、何故か“がい骨”(死神)が鐘を鳴らし、最後に鶏が一声鳴きます。そして観光客が去っていく・・・を繰り返しています。
からくり大好きのブラーナ店主も、最初は胸をときめかせて待っていましたが。江戸の精巧な「からくり」を知っている日本人には、少し物足りないような…。
もちろん!一度は見ておきたい時計です。
季節を表した下の盤など、とても美しいです。
いつかは、この天文時計を読みこなしたいものです。
広場の中心には、チェコ人の英雄「ヤン・フス」の像。
「鎮座」でもなく、「立って」でもなく、広場を歩きまわっていそうな像なのです。
堕落したカットリック教会を批判したため、異端として火あぶりに処せられた15世紀の宗教改革者。
それから500年後、アールヌーボー様式の美しいブロンズ像がここに建てられました。
当時の写真をfacebookdeで見つけました。戦争で爆撃される前の壮麗な市庁舎の前にたたずむヤン・フス。
市庁舎以外は今と変わらないのですが、それはそれは美しい光景でした。
旧市街広場 パノラマ
瀟洒な館、中に入るとゾッとするほど豪勢なバッロク教会、入り口の見えない不思議なティーン教会。
写真左、天文時計のある搭は、もとは立派な市庁舎に付随していました。プラハにおいて、ナチスの攻撃にあった唯一の建物で、その忌まわしい記憶をとどめるため、あえて再開発はせず、木々の植え込みとして残されています。
旧市街広場からは放射状に通りが伸びています。
最も美しいのが、パリ通り。
19世紀末、不衛生極まりなかった地区を一掃し、再開発により装飾に満ち溢れた建物が並びました。
どれほどの財力があったら、こんな建物を建てられたのでしょう。
競うように建てられたに違いない建物を仰ぎ見ながら、ため息が出てしまうような華麗な通りです。
その地区とは、ユダヤ人街です。
プラハには古くからユダヤ人が住んでおりました。
歴代の王もユダヤ人から融資を受けるほど、富裕層が多くいましたが、やはりここでも隔離され、居住を許された地区にひしめく様に住んでいたそうです。
ヨーロッパでも最古というユダヤ教会をはじめ、煌びやかなモザイクが美しい教会まで、この地区にはいくつものユダヤ教会があります。
区役所の時計は、ヘブライ数字の文字盤で針が逆周りのユダヤ式。独特の形をした屋根を持つ時計搭など、このあたりはプラハの中でも異文化の香りが漂います。
ヴルタヴァの流れとともに
旧市街をとり囲むように流れているのが、ヴルタヴァ川。
ドイツ語名のモルダウ川の方が知られています。
スメタナ作曲「わが祖国」の第2楽章、
「ボヘミアの川よ~、モルダウよ~♪」と歌われている川です。
流れのゆるい川には白鳥が浮かび、
緑の樹々の間から両岸に並ぶ美しい建物がのぞきます。
本当に、素敵な!景観です。
川は茶色く濁っていますが、それは泥だといいます。夏場は、水泳大会も行われ、ゴーグル1つで泳いでいましたよ。
普段は穏やかな川ですが、時々洪水を起こします。
もともと、洪水になっては土地が肥沃になり、人が集まって町が形成されたところだそうです。
そのヴルタヴァ川の岸辺に建つ、国民劇場。
遠くから見ると、黄金の冠のように見えます。
正面はカメラに収まらないのですが、石造りのどっしりとした造り。上の方に立派な馬車の像があります。
かなりの迫力ですが、残念ながら立地上よく見えません。
“チェコのプラハ”とはいうものの、300年にわたり他国に支配された過去を持ちます。街に残る美しい宮殿や教会も、ドイツ系、スペイン系貴族などのものであったりします。そのあたりを、どのように捉えたらよいのか悩むところです。
作曲家モーツァルトを描いた映画「アマデウス」で舞台となったエステート劇場は、ドイツ語で上演される、ドイツ人のための劇場です。
チェコ語を禁止されていたチェコ人は、チェコ語による、チェコ人のための上演を!との思いから、すべての資金をチェコ人の寄付により、国民劇場を完成させました。
しかし、公開前日、火災により消失してしまいます。
放火が疑われますが、真偽は明らかではないようです。しかし、そこで負けないチェコ人!! 再度、寄付を募り、わずか2年で再建してしまったのです。
1883年のこと。チェコ人の思いのすべてが詰まった劇場だったことは確かですが、それにしても、もの凄い資金が出てきたものです。
当時、チェコ人による産業が急速に成長し、チェコ人資本家や企業家が、ドイツ人資本家と肩を並べるほどになっていたそうです。そうした経済的後ろ盾が、民族運動を後押ししていたとのことです。
劇場内部は、真っ赤な座席シートに、黄金の飾り、すばらしく絢爛豪華な内装です。
丘の上の城へ
旧市街は川べりの低い土地で、まわりを丘に囲まれています。
その一番高いところにプラハ城は建っています。
夏場は少々暑い旧市街に比べ、風の通りぬける高台は、プラハの街も一望できる気持ちの良い場所です。
中央にそびえる2つの搭はビート教会であり、旧王宮を含めプラハ城自体の外観は、城下の貴族の館に比べても、以外にもシンプルです。
ですが、現在でも一部は大統領府として機能している、現役のお城です。
内部は、森林地帯を抱えたボヘミアらしく、木材が多く使われています。特に、木の天井いっぱいに描かれた各貴族の紋章などは、中世ヨーロッパを感じるところでした。
絢爛豪華な宮殿生活ではなく、宗教を使い、そして地方貴族をまとめながら行う、政治の場としての城が見られます。
城のきわにある階段。
この下に地下鉄の駅がありますが、
ここを登ってくるのは賢明ではありません。
この急勾配はかなり、きついです。
その後のお城見学が、どうでもよくなってしまいますから、
別ルートで行きましょう。
トラムで一気に丘を登り、帰りはふらふら歩いて下るのがおすすめです。
キュートな赤いトラムが、 丘の上まで運んでくれます♪ | こんな観光トラムも 走っています。 |
プラハ城正門。
若い衛兵が2人、一応?門番をしています。
群がる観光客に写真を撮られても、
微動だにせず、決して笑うことはありません。
観光の街、プラハ。
彼らには“顔審査”があるらしい!?
噴水のある中庭を通り、通路をくぐると、
どーん!と現れる聖ビート教会。
真っ黒だった外壁が、近年、高圧洗浄をかけられベージュ色になりました。
上の方、もうちょっと…と思うのは私だけでしょうか?
右手にもまわってみて下さい。
本来は、右手側が正面だったそうです。
キレイになって、モザイク画もよく見えるようになりました。
中に入り、少し進むと左手に雰囲気の違うステンドグラスが見えてきます。
アルフォンス・ムハがデザインしたステンドグラスです。
ここにだけ人が群がっているという程でもありませんので、
見逃さないよう、しっかり探しましょう。
ムハ(ミュシャ)好きは、日本人が突出しているのかしら?と思ったり。
壮麗な内陣。
プラハの春音楽祭において、ここで開かれるコンサートは超人気です。
音響設備の整ったコンサートホールとは違った、独特の響きが素敵でした。
つづく
- 2021.11.13
- 18:12