● 特徴 ●
ガラス表面のごく薄い層を、化学反応で赤くすることに成功したエーゲルマンの手法を用いたグラスです。
万病を治す魔法の力があるといわれ、人気が高かった赤いガラス。しかし、これを作るには、高価な金や銅を使います。それらを使わずに、表面のみの色を変化させる方法を編み出したのが、ガラス職人エーゲルマンです。
当初は門外不出の秘伝でしたが、後に知られるようになり、現在もチェコを代表するガラス工芸品となっています。
チェコガーネットのような深い赤色です。グラヴィールで、やさしい草花が浮かび上がっています。
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着色では得られない透明感のある深い赤色。被せガラスほど重厚すぎず、ガラスの軽やかさももったグラスです。
表面の赤い薄い層を削ることで、下の透明なガラス層に届き、色のコントラストのある模様が浮き出る手法です。
現在、日本にも輸入されているエーゲルマン工房のグラスは、パターンの決まった絵柄です。
古いものは、どこの作かは分かりませんが、自由な絵柄が見つかります。こんなやさしい草花のグラヴィールもいいですね。
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ふちの内側に欠けがございます。ほかにも、ごくごく細かい欠けがありますが、さわってザラつく程度です。
赤い層がうすいので、キズがついたところは色がとれています。そのような細くこまかい筋が、全体に散らばっています。
また、上から見ると円にゆがみがあります。手吹きの証です。
●詳細写真●
表面を細かく浅く削って。ぼかしのような感じも。 | 化学反応なので、光を当てると虹色。 |
ゆがみ。ちょうど手におさまる位置がありました。 | 前後に、同じ図案が彫られています。 |
内側の欠け。 | 底面に不純物と、ついてしまった赤い色。 |
●商品概要●
商品名: コップ “エーゲルマンガラス 草花のグラヴィール” | |
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素 材 | ガラス |
ベースの色 | 透明 |
装 飾 | グラヴィール |
大きさ | 口径 6.5cm×底径 5.7cm×高さ 8.5cm、 8分目で 160ml |
重 さ | 110g |
製造国または仕入国 | チェコ |
製造年代 | 1900年頃 |
備 考 | 光の加減により写真の色と商品の色が若干異なる場合がございます。 |
★ご確認下さい★
*商品概要は、“めやす”としてご活用下さい。
手作業で作られたものは、採寸箇所により各寸法が若干異なります。また製造年代は、商品の質感やデザイン、様式などから推定したものです。
**表示しきれないキズや擦れ、退色等があることもございます。
それぞれの状態を、アンティーク/ヴィンテージ品の良さとしてご理解いただけますと幸いです。商品の状態は出来るかぎり表示するよう努めますが、古びの風合いは、言葉や写真でお伝えするのがむずかしい場合もございます。
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