「チェコ軍の船ですか？」　と、間抜けな質問をしてしまった。
チェコのおじさんは笑いながら　「チェコに海はないよー」
「いいんだよ♪いいんだよ♪海が無くたって船の絵なんだよ」

どうも私は堅物らしく、富士山があるから富士の絵を描くのだと思ってしまう。
でもよく見渡せば、日本なのにALOHA！と書かれたヤシとレインボー柄のいろいろなものが売っている。
日本人にとってハワイは憧れであり、チェコ人にとってのそれは“海”なのだろう。

ボヘミアのガラスにおいて、 その精密さに、私は見入ってしまう。 カットグラスの細かさ 一分の狂いもない交点の正確さ そして、詳細に描かれた「エナメル絵付け」 まるで船舶模型を見ているような 複雑なロープワーク 丁寧に、きっちりと描かれている 帆や旗の影も、じつに細かい 船のわきには、 いかりや大砲の筒らしきもの 小さなグラスは６つ そのひとつ、ひとつにも、丁寧な帆船の絵付け 波も、青に黄、黒がまざり 深い、北の海を思わせる この詳細な絵付けは クリアなガラスがあってこそ 栓はガラスのかたまり 現代の型ガラスでは、「継ぎ目」が表れてしまう このクリア感は ブラーナのこだわりどころ ボトルの角は、なめらかに丸く 面の中央部分は ゆるやかに窪んで、持ちやすい 不均一なガラスの表情が、なんとも味わい深い◎

内陸国の、海への憧れ

ボトルとグラス６つが揃えば、さながら大船団。
テーブルの上でも、キャビネットの中でも、連れ立つ姿はなぜか楽しい。
勇ましさより楽し気なのは、独立を果たしたチェコスロバキアが、つかの間の「平和と自由」を謳歌していた時代に作られたからなのかもしれない。

このカラフェのここがいい！！

• 精密な絵付け
• にごりのない透明感
• すっきりとした角ボトル

このカラフェセットについてのご案内

◎この商品はアンティーク／中古品です。
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